健吾は“もうすぐ彼女”に電話してくるとか言って、喫煙所を出て行った。 俺1人だし、かけてみっかなぁ・・・ 煙草を片手にポケットから携帯を取り出した。 着信履歴から詩織ちゃんの名前を探して、通話ボタンを押した。 プルルルル。 プルルルル。 「はい。」 「あ、俺。」 「はい!!」 「今平気?」 「大丈夫です。」 「あのぉさ。」 「はい。」 「言うべきなのかよくわかんなかったんだけど。」 「はい。」