ピーンポーン。 飯の最中に家のチャイムが鳴った。 下のオートロックではなく、玄関の。 「はい。」 「夏実。」 え。 何。 何か嫌な予感がしながら、玄関を開けた。 「ちょっといい?」 「何、どしたの。」 「1人?」 「うん。飯食ってたんだけど。」 「ごめんごめん。」 謝っときながら謝ってる気ゼロな感じで家に上がって来た。