「・・・俺さ、聴いて欲しかったんだ。」 「何を?」 「俺が作った歌を。俺らが歌いたかった歌を。」 「うん。」 「デビューするってなって、一気にROCKから路線変更させられて、別に曲のジャンルは何でもいいけど、俺らが作る曲まで弄られるようになってさ。」 「うん。」 「どんどん俺が作った曲じゃなくなっていって、俺らが歌ってた面影すら消えてってる気がしたんだ。」 「・・・そうだな。」