嬉しかった。 調子に乗りたいくらい、嬉しかった。 俺の歌を聴いてくれた。 俺の歌をいいと言ってくれた。 十分なはずなのに、俺の心にはポカンと穴が開いてるようだった。 次も俺の曲をリリースすることを許されてる。 もうレコーディングだってした。 今日発売になった。 有難いことだ。 少しは自信を持っていいのかもしれない。 でも、全くそうはなれなかった。 売れないかもしれない。 次は俺の曲なんて飽きられるかもしれない。 その気持ちがどこかにずっとこびりついていた。