「可威、次いつ出来る?」 「あ、もう出来ると思う。」 「そっか。早めにね。」 「はい。」 俺らと一緒に曲作ってるプロデューサーに会って、一発目の言葉はやっぱり「おめでとう」だったけど、次に出たのはこの言葉。 もう次。 まぁしょうがないけど。 レコード会社を後にして、俺だけ事務所に向かった。 杉原さんに呼ばれて。 メンバーはみんな帰って、俺と夏実だけ。 「やったな。」 「ありがとうございます。」 やっぱり会って一発目に言われた言葉がこれだった。