【完】とわの風、青空の君。

「それってさあ・・・その・・・人じゃあダメなの?」


「は!?」


「例えば・・・俺?とか」


私は目をパチパチと瞬きさせた。


だって、ありえないでしょ?


「あ、あの・・・・・・」


私の顔はみるみる熱くなった。

そんな私を見て恥ずかしくなったのか、キュウちゃんの顔も真っ赤だった。


「キュっ!キュウちゃんのばあっかあ!」


私はベーっと舌を出して、体育館から飛び出した。


自分の駆ける足音よりも、心臓の音は、もっともっと大きくて、爆発しそうだった。