俺は今仕事に向かってる。
夏休み最後の仕事。
「お願いします」
「お、涼!」
「蓮さん!帰ってきたんすか?」
蓮さんは撮影でアメリカに行ってたとか...




「一昨日かえってきた!」
「マジすか。お疲れ様です」
「じゃ。始めるか」
何を...??
「なにボーっとしてんだ?」
どういうことだ?
始める?さつえい?おれが?





「涼、今日は蓮とだ」
「は?!」
この精神面不安定の俺が蓮さんと?
「やるぞ。」
「はい」
緊張するけど、やっとこの日がきた喜びのほうがかってる。
またくんでもらえるようにやらなきゃ。





「涼、今のだと...俺の顔のが引き立つ」
モニターをみながらしんけんに話す蓮さん。
「あ、ほんとだ」
「ここで涼がこっちに視線をずらしてもうチョイ肩をだせ」
「はい」






蓮さんに言われたとおりにすると今までで一番のでき。
「ありがとうございました」
蓮さんは絶対に妥協はしない。
だから撮影にはかなりの時間がかかった。
「涼、よくやった」
「何でっすか。怒られまくったし、時間も...」
「蓮の注文に応えられたのは涼ぐらいだ。時間も短い方だ」






マジかよ...。
「涼、よかった。また次な」
「はい!あっした!」
これでまた蓮さんと組める。
それしか頭にない。
今俺は日本で二位だ。
蓮さんを...ぬかなきゃならねー。