今日は朝から仕事。
雑誌が2本入ってるって聞いた。
優衣は寝坊したとかで学校をさぽったらしい。
午後から撮影あるとか言ってたっけ。
「おはようございます」
スタジオのドアをあけ、今日も涼になる。




「今日は詩音だ」
「あぁ、最近売れてきた子っすよね」
「そうそう!向こうから誘いがあってな。そのあとも新人。」
「誰っすか?」
「リオって子。PEACEでいきなり大人気。」
俺とかユイと同じパターンか。
「わかりました」
メイクをして髪をセットして服を着替える。
涼、それが俺の今の居場所だった。





「お願いします!」
入ってきたのは昨日とイメージの違う詩音。
「涼さん!よろしくです」
「よろしく」
さっさっと終わらせよう。
俺の心を読み取ったのか詩音は...
「早く終わらせましょうね」
とほほ笑んだ。




可愛いんだかなんだかしんねーけど俺は嫌い。
優衣以外の女子みんな嫌いだけど...





予言どおり早く終わった詩音との撮影、
「お疲れさまです。涼さん、アドレス交換しません?」
「しない。じゃ」
詩音みたいな女が嫌いな俺は冷たくあしらって、移動の準備を始める。
詩音が小さく舌打ちしたのにも気付かず...





「涼、次は新人」
「リオ...でしたっけ?」
「そうそう!最近急に売れてきた子でね。まだまだ新人なんだけど」
「サポートってことですね」
「さすが涼」
酒井さんの言いたいこともだいたいわかるようになってきた。