すると先生は歩の腕を掴み、自分の方に引き寄せた。 そして歩を抱き締めた。 「よかったよ。歩がクラスに溶け込めて。不安だったから………、」 車の中と同じ爽やかないいかおりがする。 「不安って?」 「いや、友達出来なくて淋しい思いはさせなくないなぁって」 歩はカッコいいこと言われて、恥ずかしそうに先生の胸に顔を埋めた。