私が話し出す前に男の子は数枚の紙を渡してきた。



「え…?」



私は訳も分からず、その紙を受けとってしまった。



「それ、誰にも見せないで覚えておいて」



それだけを言って男の子は屋上から出て行った。



私はただ呆然としていた。



「なんだったの…?」



渡された紙を見てみると、それには歌詞とメロディーがかかれていた。



見たことのない歌詞だったけど、少し切ない素敵な歌詞だった。





こうして私の高校1年が終わった。