昔の律壱が……―
「おい愛里子!オレの朝飯は?!」
急に大きな声を出す日和だった。
「そういえば、日和モーニングまだだったね」
モーニング…?―
喫茶店か?…―
「なっ、何でもいいからチンして持って来いよ!」
「はーい…」
愛里子はつまらなそうに席を立つ。
「ゴメン、日和…ありがとう」
律壱が小声で呟いた。
「愛里子は何も知らねぇから、気にするな」
日和も小声でそう語り掛け、律壱の肩をポンポンと叩いた。
「分かってる。ただ2日連チャンで昔に関わる話題で少しビビッただけ」
律壱は笑って見せた。
それが逆に痛々しくて、日和の胸を小さな針で刺すようだった。
「わ〜ん!何これ〜!」
キッチンから聞こえる悲鳴。
「何やってんだよ?」
遠くから話し掛ける日和。
「チンが変なのぉ〜」
「お前、電子レンジもろくに使えないのかよ」
「違うよ!卵温めようとしたら爆発したんだもん」
「バカ!」
立ち上がる日和。
「卵はダメなんだよ!」
日和は愛里子の元へ向かった。

