君の詩が色褪せても

ノートパソコンに向き合う日和。





「変な奴だよな…」



まだ電源を入れていないパソコンの画面には悩める自分の姿が映る。
そんな自分に独り言状態で問いかける日和だった。



















運命は




何故ここに






舞い降りたのだろう?





















「で、今朝早くに弥生さんが来て、愛里子を連れ出してった」


「買い物?」


「みたいだな…」




日和は昨日の出来事を早速律壱に話していた。


昼下がり、お洒落なカフェの特等席に横並びで座る2人。


遠くに座る客の目線が気になって、サングラスをかけなおす。




「ごめんなさい、準備が整わないので、もう少し待ってください」


出版社の女性が2人に気を遣い声をかけた。






また待ちかよ―





そう、今日は雑誌の取材の仕事が入っている。






「で、出来たの運命曲?」


律壱が冷ややかな目で尋ねてきた。




「おかげさまで」


嫌味具合に答える日和。

胸ポケから小さく折り畳んだ紙を出し、律壱に手渡す。




「これがヒットドラマの主題歌かよ…」