「転ぶときは手をついて自分を守ってる。振られると悲しくて泣いちゃう。疲れると休んじゃう、お腹が空いたら食べちゃう」
「それが愛?」
「自分がどうでもいいなら、自分のことは守らないし、いちいち傷付かない。感動もしない」
「ふーん…」
日和は無関心な顔をしていた。
「心理学だよ。つまらない?」
「いや…愛里子って賢い奴だったんだなって思っただけ」
「賢い?」
「オレの知ってる愛里子は"ご飯にする?お風呂にする?それとも〜♪"って奴だからさ」
「……そんなバカっぽく言ってないもん」
愛里子は日和を睨み付ける。
「いや、かなりバカだった」
「ひど〜い!これでも女神がモデルの可愛い妖精様なんだからね」
むくれる愛里子。
日和は立ち止まって愛里子の頭をくしゃくしゃ撫でまくった。
「なっ、何すんの!?ハゲるでしょ」
ニコニコと気持ち悪いくらいに笑う日和。
「そう、これこれ…」
「これ?」
「オレの愛里子」
「……ひっ…ひとをものみたいに言ってはなりません!」
そう言いながら、愛里子は頬を赤らめていた。

