君の詩が色褪せても



「悪いね弥生さん、わざわざ来てくれたのに」


日和が律壱の横に座る。



「私はいいの。ただ愛里子ちゃん、やっぱりいつもと違うね」



「記憶が混乱してるのかもな」

律壱は呟く。



「そうだね…。妖精さんの記憶が戻ってこようとしてたら複雑な気持ちになるのかもね」




「ところで弥生さん」

律壱が弥生の顔をじっと見た。


「…はい?」



「メガネ、してない方がいいね」


微笑む律壱。



「オレ、お茶入れてくる」

その場を逃げるように立ち上がる日和。




「あっ、日和くん!」


弥生の呼び止めに日和は立ち止まった。



「これ…」


大きなカバンから沢山のロリータ服を取り出す弥生。

「まだ、背中に穴は開けてないの」

そう話しながらソファーの上に洋服をいっぱい広げる弥生。



「スゲーな弥生さん…こういう服って高いんだろ」

感心して眺める律壱。



「私の趣味ってこれくらいだから」



「これ、愛里子に?」


興味を持って服を手に取る日和と律壱。



「前回は愛里子ちゃんのイメージで甘ロリばかり持って来たけど、実はゴスロリ服の方がうちにはいっぱいあって」