君の詩が色褪せても



「それって特別?」


愛里子が真剣な表情で弥生の腕を掴む。





「すごく特別だよ」



弥生の言葉に張りついていた部屋の空気が解消された。


2人を前にし、ほっこりする律壱。




「日和も愛里子のこと、大切だと思ってるの?」

愛里子は日和にではなく、弥生に聞いた。



「思ってるから、私を愛里子ちゃんの所に呼んでくれたんだよ」




「…日和…、そう?」


愛里子の声に顔を上げる日和。



「そうだよ」

目を合わせないで、少しふてくされた声で返事をした。




クスクスと笑う律壱。





「ここにいるみんなは愛里子ちゃんが大切なんだから、悩みがあったら何でも話していいんだよ」



「ホントに何でも話していいの?」



弥生はコクリと頷く。



「……でも…」



「みんなの前では言いにくいことなの?」


「……」

弥生から目をそらす愛里子。




「少し…お部屋で考えてくる」


愛里子はチラっと日和の方を見ると弥生の手を解き自室に入っていった。



「愛里子ちゃん…」


肩を落とす弥生。