君の詩が色褪せても




そして…

私の唯一の生きる意味―




弥生の漫画へ対する思いは真っ直ぐだった。




「休憩、しないでいいの?」



いつも側にいてくれるベテランアシスタントは弥生の学生時代からの親友でもあった。



「いい。夜、出かけなきゃならないし」



「分かってるけど、無理して倒れないでよね」


「ありがとう」

弥生は微笑んだ。













駐輪場からエレベーターに乗る日和と律壱。



「7時か…こんなに遅くなると思わなかったな」

腕時計を見ながら日和が呟く。


「買い出ししたしね」


「スーパー、律壱のマンションと反対方向だからな…」


「愛里子ちゃん、心配してるかな」



「オレは愛里子の方が心配だよ」


「ほぉ〜」

冷やかす律壱。


「違げーよ…この間みたくキッチン爆発してたら困るし…」




エレベーターを下り、部屋の鍵を開ける日和。


部屋の中は真っ暗だった。


「愛里子?」



「愛里子ちゃん…?」



そっと部屋を進む2人。



「誰もいない…」


「愛里子の部屋かな?」




「あっ!」

律壱がイキナリ大声を出してベランダを指さした。

振り返る日和。 


「愛里子!」