だって…
誓ったんだもん…―
恋はしないって―
笑われるだけだから…―
「擬似恋愛…笑っちゃうよね」
独り言のように呟いて、弥生は仕事に戻った。
首を傾げるアシスタントの女の子。
でも…
あの人は今…
こんなに近くにいるの―
たくさん泣いた―
あの時は、こんな日が来るなんて思わなかった…―
「じゃ、オレは別の仕事あるから」
そう言って車に乗り込む律壱。
「おう、気を付けてな」
「またね、律壱くん」
ガッツリサングラスな日和と手を振る愛里子。
律壱の車はゆるやかに駐車場を出ていった。
「よし!オレたちも行くぞ」
「え?何処に?」
「トレーニングだよ」
と言って、日和はポケットからチャリキーを出した。
「また自転車なの?日和、免許ないの?」
「オレ、ペーパーだもん」
「ぺーぺー?」
……―
「…都会に住んでんだから車なんて必要ないんだよ。維持費もかかるし」
「日和はエコなんだね」
微笑む愛里子。
「そう!」

