「恋なんて相手の気持ち次第。わからなくて当然よ」
あーちゃんは、いつの間にこんなに大人になったんだろう……。
中学の頃とは別人のあーちゃんに驚いた。
昔なら、恋とか運命なんて興味ないって言うだろうな。
そんなあーちゃんを、ここまで変えたのはきっと瀬川クン。
……恋って魔法みたい。
誰かに恋をして、
ドキドキして。
時には悲しい思いをして……
その人のために可愛くなりたいって思ったり。
その人をもっともっと知りたいって思う。
好きな人のたった一言で、自分の気持ちが左右されることもある。
自分で自分がわからなくなる。
――永遠にとけない魔法。
あたしは彼に再会したあの瞬間から、恋の魔法にかかっていたんだ。
「王子が何を思ってるかなんてわからないわよ。だけど、王子は穂香のことを“好きだ”って言ってくれるんでしょ? それだけでいいじゃない」
“それだけでいい”
優しさのこもったあーちゃんの言葉が胸に染みた。

