「ねー、楓クン」


「なぁに?」


「あたし、おっきくなったら楓クンのお嫁さんになるの!」


「えっ?」


「あたしの全部を楓クンにあげるっ!」


「……約束だよ?」


「うん!約束っ!」


――そうして夜空の下、あたしと楓クンは指切りした。