すんなりと足が運ばなかった。
ゆっくり、ゆっくりと、一歩ずつドアに近づいて行った。
ドアの前に立ち響さんを見た。
「どうぞ。靴もぬがなくていいよ」
響さんが、中へ促した。
あたしは、深く深呼吸すると、意を決めて、中へ入って行った。
その後を響さんも入った。
ガチャッ!
とドアの鍵を閉められ、警戒したが。
「ごめん。誰にも入ってほしくないんだ」
といわれた。
「そこのソファーに座ってて、今飲み物持ってくるから」
優しく微笑んで、響さんはキッチンへ向かっていった。
取り残されて、部屋をみまわした。
壁をぶち抜いたのか、一室が広かった。
長いガラス張りのテーブルとソファー。
少し離れて沢山の本棚とアンティークな机とイスが置いてあった。
壁の周りは、ローボードやら棚やらでうめつくされ、その中はよくわからない書類が沢山詰め込まれていた。
中には、西暦順に並んでいる書類もあった。
アンティークな机に進むと”報告書”とパソコンで印字したと思われる、A4サイズの用紙を見つけた。
あたしはそれを手に取った。
「被害者はストーカーに悩まされている」
ストーカー?
小説?
「調べた結果、同じ階に住む男が浮上……」
「お待たせ、藍ちゃん」
トレイにサーバーとティーカップを乗せて、響さんが戻って来た。
あたしは慌てて用紙を机に置いた。
「飲みながら話そうか」
み、見られたかな……。
ドキドキドキドキ。
「さ、紅茶入れたから座って」
とソファーに促された。
あたしは机から離れて、窓際のソファーに座った。
響さんはそのままキッチン側のソファーに座った。
「ハイ、どぅぞ」
響さんが紅茶を差し出してくれた。
「ありがとう、ございます……」
あたしは入れてもらった紅茶を一口飲んだ。
「何が聞きたい?」
「ゴホッ……」
前置きなしで切り出されてむせた。
「大丈夫?」
「は、はい」
ゆっくり、ゆっくりと、一歩ずつドアに近づいて行った。
ドアの前に立ち響さんを見た。
「どうぞ。靴もぬがなくていいよ」
響さんが、中へ促した。
あたしは、深く深呼吸すると、意を決めて、中へ入って行った。
その後を響さんも入った。
ガチャッ!
とドアの鍵を閉められ、警戒したが。
「ごめん。誰にも入ってほしくないんだ」
といわれた。
「そこのソファーに座ってて、今飲み物持ってくるから」
優しく微笑んで、響さんはキッチンへ向かっていった。
取り残されて、部屋をみまわした。
壁をぶち抜いたのか、一室が広かった。
長いガラス張りのテーブルとソファー。
少し離れて沢山の本棚とアンティークな机とイスが置いてあった。
壁の周りは、ローボードやら棚やらでうめつくされ、その中はよくわからない書類が沢山詰め込まれていた。
中には、西暦順に並んでいる書類もあった。
アンティークな机に進むと”報告書”とパソコンで印字したと思われる、A4サイズの用紙を見つけた。
あたしはそれを手に取った。
「被害者はストーカーに悩まされている」
ストーカー?
小説?
「調べた結果、同じ階に住む男が浮上……」
「お待たせ、藍ちゃん」
トレイにサーバーとティーカップを乗せて、響さんが戻って来た。
あたしは慌てて用紙を机に置いた。
「飲みながら話そうか」
み、見られたかな……。
ドキドキドキドキ。
「さ、紅茶入れたから座って」
とソファーに促された。
あたしは机から離れて、窓際のソファーに座った。
響さんはそのままキッチン側のソファーに座った。
「ハイ、どぅぞ」
響さんが紅茶を差し出してくれた。
「ありがとう、ございます……」
あたしは入れてもらった紅茶を一口飲んだ。
「何が聞きたい?」
「ゴホッ……」
前置きなしで切り出されてむせた。
「大丈夫?」
「は、はい」

