血は赤い。そしてどんどこ出てくる。そして筋を作り流れる。保健室保健室。早く。
助けを求める気持ちで周りを見回す。
月見ちゃんも雪見ちゃんもいない。見たことのあるような顔の人もいない。
誰か、誰でもいいけど、誰かに私がそう思っていることを話さないと、このままパニックに踏み込みそうだ。
なのに誰も知っている人がいないなんて。
「そのままってわけにはいかないでしょ。ほらっ、ちゃんと腕上げて」
「うげ。ユウコ先輩」
「止血止血。あんたの血は変わってるんだから、だらだら流してないでちゃんと止めるのよ。はい、ぐっと引っ張って、ほら、手伝って、そこのっ」
「葉月ちゃぁん」
「あ。うん」
助けを求める気持ちで周りを見回す。
月見ちゃんも雪見ちゃんもいない。見たことのあるような顔の人もいない。
誰か、誰でもいいけど、誰かに私がそう思っていることを話さないと、このままパニックに踏み込みそうだ。
なのに誰も知っている人がいないなんて。
「そのままってわけにはいかないでしょ。ほらっ、ちゃんと腕上げて」
「うげ。ユウコ先輩」
「止血止血。あんたの血は変わってるんだから、だらだら流してないでちゃんと止めるのよ。はい、ぐっと引っ張って、ほら、手伝って、そこのっ」
「葉月ちゃぁん」
「あ。うん」

