その先輩はその返事にいやぁな顔をして、やれやれこいつはまったくもう、とかつぶやき続けながらも、自転車を起こしてくれた。
その間に松宮くんは、きょろきょろと靴を探す。スカートをはたいていた私は、それに気がついて一緒に探そうと――
「たーかはし先輩っ、オレの靴とか知らない?」
「チャリ起こしてやっただけで大サービスなんだぞ、靴なんて自分で探し当てろ」
「冷たいなぁぁ。あれ誰かに拾われちゃって、僕がその方のシンデレラとかになっちゃったら一番悲しんじゃうくせに」
「なっっ、何を言い出すんだこのバカクソガキがっ。おまえだろ? おまえだな?! ゴカイ招く話題作ってんの」
その間に松宮くんは、きょろきょろと靴を探す。スカートをはたいていた私は、それに気がついて一緒に探そうと――
「たーかはし先輩っ、オレの靴とか知らない?」
「チャリ起こしてやっただけで大サービスなんだぞ、靴なんて自分で探し当てろ」
「冷たいなぁぁ。あれ誰かに拾われちゃって、僕がその方のシンデレラとかになっちゃったら一番悲しんじゃうくせに」
「なっっ、何を言い出すんだこのバカクソガキがっ。おまえだろ? おまえだな?! ゴカイ招く話題作ってんの」

