と。なんだか、私が乗らないのが悪いような気分になってきた。と言うよりも、後ろに乗らない限り、松宮くんは動くつもりがないみたいなのだ。


 なんで私たち、どんどんみんなが横をすり抜けていく道で、こんな風に止まってるんだろう。

変じゃない? これって。変だよね?


「じゃあ……、お願いします」

「ハイ」


 そこに座ったその時に目が合った中学生の女の子の顔を見て、バカな私はやっと、これも引き続いて変だと言う事がわかった。

あぁ。変だ、私は。


「行っきまーすっ」