危うく私が凍りつく前に、松宮くんが言葉を続けてくれて良かった。君のためだとか言われて、私はだって、どうしたらいいのかわからない。
そして、あっさりと呼ばれた私の名前。葉月ちゃん。
それはそれで間違ってないんだけど、だけど、今時小学生だって、クラスメイトを名前じゃ呼ばない。もっとさかのぼって、幼稚園児だったらできるかもしれないけど、この人、まるでそんな風に当たり前だった。
「あ。なんでオレが葉月ちゃんを案内しているかって言うと、一年生総代だからなんだけど。言ってなかった、そう言えば」
「そーだい?」
「総代表。ほんとの仕事は、せーとかいの雑用係って言うか、そんなん。お茶くんだり、コピーとったり、机に花飾ったり。OLみたいっしょ」
そして、あっさりと呼ばれた私の名前。葉月ちゃん。
それはそれで間違ってないんだけど、だけど、今時小学生だって、クラスメイトを名前じゃ呼ばない。もっとさかのぼって、幼稚園児だったらできるかもしれないけど、この人、まるでそんな風に当たり前だった。
「あ。なんでオレが葉月ちゃんを案内しているかって言うと、一年生総代だからなんだけど。言ってなかった、そう言えば」
「そーだい?」
「総代表。ほんとの仕事は、せーとかいの雑用係って言うか、そんなん。お茶くんだり、コピーとったり、机に花飾ったり。OLみたいっしょ」

