ウェルカムアワーズ

「それはそれは」

「好都合」


うふふなんて、雪見ちゃんと月見ちゃんは、顔を見合わせる。それは、鏡を見るのとは何が違うんだろうなんて、私の頭に浮かんできた。

そんなの違うに決まってるけど、二人はお互いに自分たちがどこが違うかを知っているんだろうかなんてことも思ったり。

うーむ。


――む。


「お茶会、やってんでしょー」


 扉の引かれる音と声に、私は驚いて固まってしまった。先生だったらどうしようって、そう思ったからだ。

転入早々、問題行動だなんて、そんなのまだ早すぎる。いや、早いとかじゃなくて。別にそんな事するつもりなわけじゃないんだから、これ違ってる。


それにもしかしたら、この学校はちっともこんなの悪い事じゃない所なのかもしれないし。