ウェルカムアワーズ

「なにを言っても言い訳にしか聞いてくれない言葉をつないでいくのは空しいと思う。雪見ちゃんも全部説明してくれればいいのに。これじゃ、オレ一人で悪者じゃん」

「松宮、あんたね、」


「隆一朗だよ。葉月ちゃん」

 誰よりも悪者なくせに、まだそんなことを言うか。そう思ったけど、私はそれを口には出せなかった。

めちゃめちゃ悔しいけど、黙らされた、今。前にもこんなことがあった。いつだった? まだこれがいい人だって思ってた頃。

ちょっと待って。なんで今こんな状況で、私が黙らされなきゃならないの。


 この部屋で一番大きな、『会長』の札の載ってる机に寄りかかって、松宮隆一朗は珍しくなくなってきたため息をついた。

そして。妙な感じのするような、真面目な声で語り出す。