なんの話をしているのかわからなくなりそうで、私は力が抜けてしまった。抜いてしまったんだ、ついうっかり。
「とりあえず」
松宮はするりと私の手からネクタイを抜いて、三歩、下がった。そして二度とつかめないように外してしまう。あぁ、きっと、唯一勝てるポイントだったのに、そこ。
「終了の鐘鳴らさないと。その、紐なんだけど」
私のすぐ横にあるやたらと太い縄に、松宮は手を伸ばした。言うところの終了の鐘は、チャイムみたいに学校内に響き渡った。
こんな紐一本。こんな紐が引かれるまで、私はっ。
一年生総代、つまりボスは私にイスを示した。そして私にその意志がないとわかると、ため息をつく。
どんな命令だって、従うつもりなんてない。だって、これがボスなんだ。
「とりあえず」
松宮はするりと私の手からネクタイを抜いて、三歩、下がった。そして二度とつかめないように外してしまう。あぁ、きっと、唯一勝てるポイントだったのに、そこ。
「終了の鐘鳴らさないと。その、紐なんだけど」
私のすぐ横にあるやたらと太い縄に、松宮は手を伸ばした。言うところの終了の鐘は、チャイムみたいに学校内に響き渡った。
こんな紐一本。こんな紐が引かれるまで、私はっ。
一年生総代、つまりボスは私にイスを示した。そして私にその意志がないとわかると、ため息をつく。
どんな命令だって、従うつもりなんてない。だって、これがボスなんだ。

