ウェルカムアワーズ

 うつむいて考えてた私の頭の上で、そんな言葉が交わされていた。だけど、こんなに血が上ったアタマじゃ、ちゃんと考えたりはできない。私はだまされていたってこと?

 松宮くんに? 松宮くんだけじゃなくて、……月見ちゃんや雪見ちゃんにも……?


 真っ暗になりそうだった私を、雪見ちゃんの言葉がすくい上げた。今までで一番優しく聞こえる声でそう言ってもらえなかったら、どうなっていたかわからない。

「あのね、葉月。私たちは今日は話すつもりだったんだよ。これは信じて。本当だから」


「これ以上黙ってるのは、精神衛生上良くないからね。口から病気になりそうだ」

「隆一朗の顔が楽しみだし、さえっちに先越されるのもしゃくだし」


「越せるとこだったんだよね。あんたたちの出し物が出る前にばらしちゃいたかったな」