ウェルカムアワーズ

「ごめんね、さえこちゃんっ。私、確かめなくちゃ。どうしてもっ」

「えっ。待ってちょっと、葉月ってばっ」


 私は心の中でごめんねを繰り返しながら、校舎に飛び込んた。昨日、自分になにがあったのかを思い出した。

あのめちゃくちゃ変なヤツだ。私を追いかけて驚かした『あいつ』。窓のとこにちらっと姿が見えただけだけど、あれだけ変なモノ、見間違えるわけない。

「あっれ、葉月さん。おはよーございます」


 すかっと気持ち全部が空振るような笑顔に迎えられて、私は一番手前のキャンバスに体当たりしてしまいそうになった。危ないのなんの。

「城、くん」


「はい。おはようございます」

「おはよう……」