「またあしたっ」

 バスの窓の向こう、また元気に手を振ってる。また。初めてじゃない、この光景。またあした。うん……。また明日、だよね。


 家に帰ると制服が届いていて、私はその箱と長い時間向かい合ってしまった。これ……、待ってたんだ。

だけどもう、なんかどうでもいいものみたいに見えるのは、なんで?

 明日からそりゃ着ていくけど、そう言えば、セーラー服の七人の幽霊には会わなかった。……七人、だった? 八人? のような気もする……。あれ?


 疲れた。めっちゃめちゃ疲れた。ハンガー、誰か取って、お願い……。