ウェルカムアワーズ

 命を助けてもらったくせにいい態度な私は、気がつけばバス停に立っていた。下校時刻は外した時間だから、ほかには誰もいない。

気がつけば、って困ったことなんじゃ。なんか催眠状態みたいだもん、それって。でも結構、それに近いかもしれない。今の私なんて。

「えーと、バス、十二分だね。家までおくれなくて悪いけど」


「学校、戻るの? 松宮くん」

「机にいろいろ広げたままだし。このまま消えたら失踪人扱いで届け出されるんで」


「まさか、だって」

「やるって、ほんと。まさかを聞くためならなんでもするんだ、あの人達は」


「あの人達って」

「生徒会執行部」