そうだ。校舎の中に入ったら音楽室なんだから、掃除ロッカーくらいは見つけられるかも。ほうき。うん、ほうきだったら武器になれる。
あ、バケツ。バケツも結構強いかも。
――「オレの勝ちだねっ」
え?
校舎に半分入りかけたところで、そんな声が聞こえて、私は足を止めた。振り向くと、手を振ってる松宮くんと、走ってくマントの後ろ姿。
走っていく。逃げていく?
ホントに?
「松宮くんっ」
「はい」
「大丈夫?! 怪我してない? 手は平気? ごめんね、全然助けてあげられなくて。今ほうき取りに行くこと思いついたんだけど」
あ、バケツ。バケツも結構強いかも。
――「オレの勝ちだねっ」
え?
校舎に半分入りかけたところで、そんな声が聞こえて、私は足を止めた。振り向くと、手を振ってる松宮くんと、走ってくマントの後ろ姿。
走っていく。逃げていく?
ホントに?
「松宮くんっ」
「はい」
「大丈夫?! 怪我してない? 手は平気? ごめんね、全然助けてあげられなくて。今ほうき取りに行くこと思いついたんだけど」

