ウェルカムアワーズ

「ま、松宮くん」

「はい?」


「なに、あれ?」

「怪人二十面相かオペラ座のファントムか怪盗紳士だよね、きっと」


 なんでこの人は、ちっとも平気な顔して立っているんだろう?

「あんなのいるの? この学校。よくいるの? ああいうの」


「葉月ちゃん、ふつーに考えてそれはないでしょう。だいぶ現実破壊が進んでるみたいだけど、ここだけは譲らないって線はちゃんと持っとかないと」

「だって、だって占い師は予言者だったし、でも、そんなにひどいことにはならないって、そう言ってくれたのに」


「あぁ。シバさんね」