「危ないもの持ってるねー。ね」
こんな時なのにまるでひとごとみたいに、松宮くんはそう言って、『あれ』が持ってるステッキを私に気づかせてくれた。
あぁもう。もう決定的。ただの変な格好をするのが好きな人じゃなくて、『あれ』って、危険人物に決定だ。
だってステッキを、まるで武器みたいに構えて持ち直している。武器? ……それで、私に向かってくる、ってこと?
「なに考えてんだか考えるのもヤダな」
「松宮くん」
「こんな時にしつこいと思うだろうけど、隆一朗だって、葉月ちゃん。一階に降りて右に曲がって渡り廊下を突っ切ろう。その先がどこだかわかる?」
「音楽室?」
「あたり。カンがいいね。もう校内で迷うこともないかな」
こんな時なのにまるでひとごとみたいに、松宮くんはそう言って、『あれ』が持ってるステッキを私に気づかせてくれた。
あぁもう。もう決定的。ただの変な格好をするのが好きな人じゃなくて、『あれ』って、危険人物に決定だ。
だってステッキを、まるで武器みたいに構えて持ち直している。武器? ……それで、私に向かってくる、ってこと?
「なに考えてんだか考えるのもヤダな」
「松宮くん」
「こんな時にしつこいと思うだろうけど、隆一朗だって、葉月ちゃん。一階に降りて右に曲がって渡り廊下を突っ切ろう。その先がどこだかわかる?」
「音楽室?」
「あたり。カンがいいね。もう校内で迷うこともないかな」

