笑いすぎて苦しそうな道案内を、私は口の中で繰り返した。三階の右。この階段を、
「葉月チャン、葉月チャン」
階段を見上げていた私は手招きに応えて、小さくなったままの柴田先輩に合わせてしゃがみこんだ。なにをやってるんだ、この人は。
「改正する。独断と偏見で、改正しちゃおう。君についての、マーラーの語りの一部分」
改正?
「どこを、ですか?」
「そんなひどくはないんじゃない?」
行ってと先輩が手を振るから、私は階段を降り始めた。まだ笑ってると思う、あの人。
「葉月チャン、葉月チャン」
階段を見上げていた私は手招きに応えて、小さくなったままの柴田先輩に合わせてしゃがみこんだ。なにをやってるんだ、この人は。
「改正する。独断と偏見で、改正しちゃおう。君についての、マーラーの語りの一部分」
改正?
「どこを、ですか?」
「そんなひどくはないんじゃない?」
行ってと先輩が手を振るから、私は階段を降り始めた。まだ笑ってると思う、あの人。

