ウェルカムアワーズ

 ふしぎなことに私は、こんなところで非常に落ち着いてしまっていた。同じ学年じゃないからなのか、柴田先輩も城くんも、とっても話しやすかった。

あんなに親切にしてもらっていて失礼だけど、松宮くんとかよーちゃんとかとは全然違う安心感がある。

こんなほっとした気持ちで、コーヒーを飲んだりできるなんて。この校舎の中で。

 変だな。なんかすっきりした。何がどう動いたってわけじゃないのに、どうしてだかわからないけど、片付いちゃった。

あれ。いいことだと思うんだけど、なんか変。いいんだけど、なんだか簡単すぎて変だ。いいんだから、いいんだけど、いい、よね? これ。


「葉月チャン」

「は。はい」


「一時間目、化学。出るんでしょ」

「あ」