城くんはほんとにおもしろそうに、くくくと笑う。私は怒ろうとして立ち上がりかけて、そのままおとなしく椅子に戻った。
怒る言葉が見つからない。だって、城くんは別にそんなに悪くない。そんなに、だけど。
そんな噂は消し止めてくれても良かったとは思うけど、それだって絶対やらなきゃならないわけじゃないんだから。
落としてしまったクロワッサンをお皿から救出する。これを食べてる以上、コック長にくってかかるわけにはいかない気もする。
だけど。校外の彼女? 私が、松宮くんの? どうそれ? ふつうな考え方? だって。
「松宮くんって、人気あるんだ……」
「そりゃもう。半端ないですよう。あんな外見であんな口で、気が回るでしょ。全部いい方に解釈されるんですよね。お得ですよ、先輩は」
怒る言葉が見つからない。だって、城くんは別にそんなに悪くない。そんなに、だけど。
そんな噂は消し止めてくれても良かったとは思うけど、それだって絶対やらなきゃならないわけじゃないんだから。
落としてしまったクロワッサンをお皿から救出する。これを食べてる以上、コック長にくってかかるわけにはいかない気もする。
だけど。校外の彼女? 私が、松宮くんの? どうそれ? ふつうな考え方? だって。
「松宮くんって、人気あるんだ……」
「そりゃもう。半端ないですよう。あんな外見であんな口で、気が回るでしょ。全部いい方に解釈されるんですよね。お得ですよ、先輩は」

