ウェルカムアワーズ

 あぁ、また追い詰めてる。だけど、止めようと思って止められていたら、そもそも、……いつまでたってもくだらない堂々巡りだよね……。

 ここまで深いところ、来たことないようなどん底な気分で、私は階段に足を向けた。

ちょっとお化けのことが頭をかすって、今なら簡単にとり殺せるのに、どーしてそうしないんだろう、とか考えてる。

ほんとに簡単なのに。今だったら、私なんて、大した手を加えなくても、九人目の仲間に引きずり込まれてあげるのに。


「ベルまで三十分ありますからね。葉月さん、早いですねぇ、朝」

「そりゃ慣れないうちは早く来るわな。道中、なにか起こらないとも限らないし。基本的にはチャイムぎりぎりなタイプだしょ」