「世の中そんなに占いで見えるものじゃないと思っていいと思うよ。災難なんて、こんな風にはやってこないって」
箱を後にしながら、松宮くんはとても静かにそう言った。丸めた模造紙でまた肩を叩いている。
背中になってしまっていることに安心して、私はやっと顔を上げた。ぽんぽんと軽い音が廊下に響いている。あと足音と。後ろでエレベーターの扉が閉じた。
「災難なんて、とっくに私には災難なのに、ここにいることが、もう私にはじゅうぶん災難なの。なのにどうしてもっととか言われるのかわかんない。これで立派に、ありとあらゆる災難なのに」
「だから、それで終わりでいいんじゃない」
それが当然な事実だというように、松宮くんは言い切った・
箱を後にしながら、松宮くんはとても静かにそう言った。丸めた模造紙でまた肩を叩いている。
背中になってしまっていることに安心して、私はやっと顔を上げた。ぽんぽんと軽い音が廊下に響いている。あと足音と。後ろでエレベーターの扉が閉じた。
「災難なんて、とっくに私には災難なのに、ここにいることが、もう私にはじゅうぶん災難なの。なのにどうしてもっととか言われるのかわかんない。これで立派に、ありとあらゆる災難なのに」
「だから、それで終わりでいいんじゃない」
それが当然な事実だというように、松宮くんは言い切った・

