ウェルカムアワーズ

「なんかいろんなことがごちゃごちゃと起こって、私、すごいやつあたりだった。さっき」

「実際、何を言われたわけでもないし。気にしてないよ、オレは」


 そう言う松宮くんは、たぶん笑っているんだろう、なんて考えた。私はそれを見るなんてことはできない。

できないと言うよりも、したくないが近い。その後、きっと私がどんな顔をしたらいいのか、わからなくなるから。

 落とした視線は、松宮くんの手で止まった。包帯。そうだ、この人は。……やっぱり。


「やっぱり、一緒に帰らないほうがいいんじゃないかと、思う。うん、私と一緒にいない方がいい、松宮くん。また変なことが起きるかもしれない。なにかが落ちてきたり、爆発したり。だって、ありとあらゆる災難だって言うんだったら、これで終わるはずないもん」