澱んだ教室に、風が入ったみたいな。だけどそれは錯覚だったから、すぐに私はまたぶちのめされる。奈落の底のさらに底まで、落ちるとこまで落ちちまえ、だなんて。
「それでさきさか。あのレコードは?」
「わかんね」
「ってなにソレ。その答え」
「世の中には科学だけでは説明できないナニかがちゃんと存在するんだよ。緑の扉とかさ」
「ばーか」
「おまえもけっこ説明しがたい存在だよな」
「あんたこそね」
「それでさきさか。あのレコードは?」
「わかんね」
「ってなにソレ。その答え」
「世の中には科学だけでは説明できないナニかがちゃんと存在するんだよ。緑の扉とかさ」
「ばーか」
「おまえもけっこ説明しがたい存在だよな」
「あんたこそね」

