「こっちから一組二組で、葉月ちゃんの教室はここ。二組。どうぞー」
松宮くんはずっと明るいけど、私の気持ちはぐらぐらしてる。それも浮いたり沈んだりじゃなくて、沈んだまま深いとこでちょっと上がったり下がったりって感じがする。
広い教室。日あたり良すぎ。
松宮くんは教壇にのぼった。教卓と大きな黒板なんて、どこの学校も同じものだよね、それは当たり前。前はなかったテレビがある。
それから花瓶と水槽。どっちもなにも入っていないけど、花を飾る習慣なんてのがあるんだろうか。そして水槽って、なにか飼ってる? 高校生にもなって、教室で。
「たぶん席はれーちゃんのところで、ここ。廊下側前から四番目」
いつのまにやら松宮くんは移動していた。少し光の量の少ない、生徒側に。そして机に座っていた。
その、……私の席だと言うそれに。
松宮くんはずっと明るいけど、私の気持ちはぐらぐらしてる。それも浮いたり沈んだりじゃなくて、沈んだまま深いとこでちょっと上がったり下がったりって感じがする。
広い教室。日あたり良すぎ。
松宮くんは教壇にのぼった。教卓と大きな黒板なんて、どこの学校も同じものだよね、それは当たり前。前はなかったテレビがある。
それから花瓶と水槽。どっちもなにも入っていないけど、花を飾る習慣なんてのがあるんだろうか。そして水槽って、なにか飼ってる? 高校生にもなって、教室で。
「たぶん席はれーちゃんのところで、ここ。廊下側前から四番目」
いつのまにやら松宮くんは移動していた。少し光の量の少ない、生徒側に。そして机に座っていた。
その、……私の席だと言うそれに。

