ウェルカムアワーズ

 それに、私の方にもそんな簡単に片付かないわけがあった。今の調理部の事故は、私に責任はないのかってこと。

ふつうに考えたらないって言い切れるんだけど。だって調理部は前にもこんなことをしてるわけなんだから、私には関係のないことにしていいと思う。

 ここを通りっていなければ、良かったのに。そしたら、こんなこと気にしなくてすんだ。


 あれ、だけど。……マシュマロが私に飛んできたのは、あれはやっぱり私の災難、なんじゃない? 焦げるところだった、って言った。

あの後、熱くないか確かめてから触ってた。焼いたマシュマロだったんだ。

「どこ行くとこ? 葉月ちゃん」


「図書室に、教科書を取りに」

「あー、そっか。もう届かないとね」