「えぇぇっ?! だって私たち、今すごく大切なとこなんだよ?」

「まったくなにを言い出すんだか。状況見てからもの言いなよね」


 っていったいなんて言い方をしちゃうんだ、先生相手に。例えめっちゃ童顔で、たぶん一年目なんだとしたって、先生はやっぱり先生なわけなんだと思うんだけど。

「先生も悪いとは思ってるよ。思ってはいるんだけど、そこをなんとかどうにかならないものかなー、と」


「私たち、図書室に向かってるんだな。高木君の行きたい方向とは逆でしょーが」

「図書室?」


「葉月ちゃんの教科書取りに行くところ」

「あぁ」