ウェルカムアワーズ

「いらないよ、そんなん。なんで私に聞くの」

「たいていのみょーなものなら歓迎してくれそうだなとか」


「そりゃあんただろう」

「まー、うん、そうかも」


 さえこちゃんとよーちゃんは、そろえて首を振っている。私も、そんな気持ちになった。

だいたい拾えちゃうところが間違ってるんだ。なんて怖いもの知らずなんだ、この人は。

「じゃあ、オレがもらおーかな。いいよね」


「そんなんどうすんの?」

「飾るしかないでしょ。やっぱ」


「変なモノ持ってくんなよ、隆一朗」

「だって捨てるのに忍びないくらい、いい出来なんだよ。ホラホラ」