ウェルカムアワーズ

 そう、この学校は小学校から続いている。

転校先が普通の高校だったら、私もパパたちと家族で暮らすためって思ってがまんできたかもしれないけど、そんな中に飛び込むなんてことがわかって、気持ちは変わった。

そんな徹底的にグループとかできてるとこに入って、私にどうしろって言うの。


「気持ち悪くなってない? 大丈夫?」

「あ。うん、……だいじょうぶ」


 それどこじゃなかったから、螺旋のことなんて気にしてなかった。

そう言ってる松宮くんも、別になんてことなさそうな顔をしてる。少しだけど高い所を吹く風に髪を揺らして、どっちかと言うと気持ち良さそう。