「ひゃー、助かった。ごめんね、待たせて。鍵の棚の位置が悪いよ。私の成績も悪いんだけどさ」
どーだっていいみたいな笑い方をして、副委員長は戦利品の鍵を振って見せる。
いかにも業務用なラベルがついているソレを手に入れるために、違う科目の先生に捕まってしまうのか。
そんなの、私だったら、絶対にやだ。
「だけど、また隆一朗に借りを作っちゃったな。ちくしょー。もう返せないって」
そのよーちゃんの口調は、たぶん怒っているんだと思う感じだった。被服室の鍵を投げては取り、投げては取り。
松宮くんは、いったい何をどうして助けてくれだろう。
どーだっていいみたいな笑い方をして、副委員長は戦利品の鍵を振って見せる。
いかにも業務用なラベルがついているソレを手に入れるために、違う科目の先生に捕まってしまうのか。
そんなの、私だったら、絶対にやだ。
「だけど、また隆一朗に借りを作っちゃったな。ちくしょー。もう返せないって」
そのよーちゃんの口調は、たぶん怒っているんだと思う感じだった。被服室の鍵を投げては取り、投げては取り。
松宮くんは、いったい何をどうして助けてくれだろう。

