ウェルカムアワーズ

 それに、さわやかな冷風。そうだ、クーラー。

どこの学校でも、先生たちは特別扱いなんだな。って、それは当然か。


「ここで待っててね」

 失礼しまーす、と誰にも聞こえないような声で言って、よーちゃんは中に入って見えなくなった。


ドアの前。いろんな人が出たり入ったりしてるけど、私はそこで一人になってほっとしてる。

私は、よーちゃんがいい子だって、案内してくれてありがとうって思ってるけど、そうじゃなくて、来たばっかりで無理だってわかるけど、副委員長と私じゃなくて、友達が欲しい。


いろんなこと考えないで口に出せるような、気持ちが楽になるみたいな友達。