「どうせ今日は大したことしないから。まだ短縮授業だし、せんせーしゃべるの大好きだから」


 すとん、と――
 すとんって――


「葉月ちゃん、大丈夫?!」

だ……。

「怪我は?」


「びっくりしただけ。たぶん、大丈夫」


 たぶんもたぶんだけど、なんて思いながら答えていたけど、ほんとに大丈夫だった。

とんだのは水だけだから。上から『何かが』落ちてきて、水槽の中に入って水が跳ねただけ。だよね。

水だけ。ちょっと量は多くて、床に水溜りができるくらいだけど。


 それでまだ心臓がどきどきしてる。だっていきなりだったから、すごく驚いたから。