ふと、翔のにおいがしたと思ったら・・・




「・・・亜緒」



抱きしめられていた。



どうやら、今日の翔はやけに優しいらしい。


いつもこんな感じだったらいいのに。



でも-・・・


思わず身震いしてしまった。




だって




      “亜緒”



私を呼ぶ、声が




あの子と重なって聞こえたから-・・・